予てから自身の中で懸案課題と位置付けている、「公共施設循環バス(ぐるりん号)の実状と今後の在り方について」質問を行った。

平成11年10月より運行が始まった「ぐるりん号」であるが、徐々に市民ニーズにこたえる形でバスの台数や路線が増えて現在に至っている。

年間10万人以上の乗降者数があるところまできたが、一昨年実施したアンケートによると約17%の方しか利用したことが無い。利用頻度は週に二日以上が2割程度でやはり利用している人の中でも頻繁には利用されていないのが実状。

しかも高齢者が6割を占め、高齢者福祉に特化してもいいぐらいだと思う。

全ての市民がいつでも無料で利用できることをうたい文句にしているが、20年経った現状においてサービスの在り方を見直すべきだと提案した。

愛知県東郷町という町が実証実験を昨秋11月からこの2月末まで行った。現在結果を集計、分析中だと思うが、人口は約3分の1程度ながらも、名古屋市という大都市のベッドタウンとして発展してきた東郷町は本市と市域面積も近く、松原市の特性に近いものがある。

現在、人口減少、少子高齢化の急激な進展が原因で、様々な自治体が路線バスの廃止やタクシー会社の倒産のあおりを受けて、代わりに住民の足を確保するために努力をされている。

一概によそから持ってきてピッタリと合うことはないだろうが、松原市の現在の非効率ともいえる住民サービスを、最も理想とすべき東郷町のオンデマンド型を見本として根本的に見直す必要があると考えます。

ぐるりん号のリース期間が令和6年1月までとのこと。それまでの間に、先ずは実証実験を実施して効果検証を行い、費用対効果が高いサービスの形態に変えて、住民満足度が高い施策への転換をこれから訴え続けて参ります。