活動報告(ささもとゆうじ)

心に染みるなあ・・・

午後3時半。松原市文化会館にて。

21世紀を生きる松原の子どもたちの未来を考える集い~松原の子どもに夢とロマンを22~とのテーマで多くの教育関係者や保護者等が集まりました。

第一部は松原市立の小中学校の児童会生徒会の取り組み内容の紹介がプロジェクターで流され、各校が抱えるいじめや学年を越えた交流など、主にコミュニケーションに関する問題や課題についていかに発展的に解決するか、知恵を出し合い実行している事などの発表を拝見しました。

第二部は元シドニーパラリンピック車椅子バスケットボール日本代表主将で一般社団法人アスリートネットワーク副理事長の根木慎志さんが「誰もが素敵に輝く社会をめざして」と題し、講演を拝聴しました。

2000年にピアカウンセラーとして松原市に来られ、今では全国的にご活躍されている。
18才の時に事故で車椅子生活を余儀なくされ、様々な葛藤を抱えながらひたすら前向きに進んでこられた根木さん。

障害とは何か…

それは社会が作り出しているもの…

当たり前のことが当たり前に出来ていない。
みんながもっともっと本気で考えて行かなくてはならないと訴えておられた。
これまでの社会を変えるにはすごいエネルギーが必要だが、特にこれまで各学校で関わった多くの先生方には、障害者でもみんな輝ける存在だと言うことを教えて欲しい、もっと真剣に考えて欲しいと…

人間は素敵で輝いているはず。
障害者と言うことで輝ける存在だと言うことに気付けていない。

障害者に対しての考え方を変えて欲しい…

最後にこんな言葉を残されました。
「障害者になれたことに感謝…」
しばらく声を詰まらせ、必死で涙をこらえる姿にとても心を打たれました。

松原市から始まった、氏のライフワークにおいて様々な思いがこみ上げてきたのでしょう。

いかにこれまで様々な思いをもって、多く人々の触れ合い、関係を築き上げてきたか…

障害をもって初めて分かること。
また、それをいかに前向きに捉え、周りを変革させていけるか、いくべきか。

終始にこやかに聴衆の心をとらえつつ、これまで本気で自らの進むべき道を歩まれてきたこと、また、いかに社会が変わっていくべきか、とても思いが伝わる講演でした。