本日は、新大阪から新幹線で岡山駅に移動しました。
岡山国際観光ホテルにて、全国から集まる首長や議員を迎えて「第78回 全国都市問題会議」が開催。
全国市長会、後藤・安田記念東京都市研究所、日本都市センター、そして岡山市が主催。
毎年輪番制で全国の都市の中で会場が移り、今年は岡山市で・・・
今回で3回目の参加となりましたが、この岡山市は大学生の時、青春18切符で後楽園に立ち寄って以来の訪問でした。懐かしさが蘇りました。
「人が集いめぐるまちづくり」-国内外にひらかれた都市の活力創出戦略ー が今回のテーマ
ドイツ文学者でありエッセイストの池内 紀氏の基調講演から始まり、大森雅夫岡山市長から、人口減少社会における都市の活力創出と題して主報告がされました。
平成21年に全国18番目の政令指定都市となった、人口役72万人、面積約790㎢岡山市。
直下に活断層がなく、自然災害が少ない安全・安心な土地柄で近年は移住希望先として全戸的に人気が高いという・・・。
人口が順調に増加しながらも、将来的な人口減少に備え、岡山市を中心とする8市5町による岡山連携中枢都市圏(仮称)の平成28年度中の形成を目指している。
中四国の交通結節点の優位性をいかした中心市街地の活性化、戦略的な産業振興、広域的なインバウンドの取組み、固有の歴史・伝統・文化をいかした新たな文化の創造・発展など、まちの新たな魅力の創出と情報発信力の強化を図ることが必要とのこと。
また、高齢化の進展や人口減少社会を見据え、周辺地域の家政科と生活機能の維持を図りながら、高いレベルの都市機能が集積した都心部と周辺地域が利便性の高い公共交通等で相互に結ばれた、コンパクトでネットワーク化されたまちづくりを推進していくことも現在の岡山市にとっては課題とされ、様々な取り組みを実践されていることを紹介されました。
1.地域経済の活性化による、魅力と活力あふれるまちづくり
(1)特性をいかした産業の振興や広域観光の推進
(2)回遊性向上社会実験
(3)移住・定住の促進
2.コンパクトでネットワーク化された快適で多様なまちづくり
(1)路面電車の岡山駅前広場げの乗り入れ及びJR吉備線のLRT化の検討
(2)自転車先進都市おかやま
3.歴史と文化が薫り、誇りと一体感の持てるまちづくり
(1)おかやまマラソン
(2)岡山城と岡山後楽園の連携
(3)新しい文化芸術施設の整備
4.安心して子育てができ、若者や女性が輝くまちづくり
(1)充実した保育サービスの安定的確保
(2)ワークライフバランスの推進
5.住み慣れた地域で安心して暮らせる健康・福祉のまちづくり
(1)健幸ポイントプロジェクト
種々様々な取り組みを岡山市は周辺市町村と連携を図り、これからのまちづくりを真剣に行っている。
岡山という土地柄は決して全国的に見れば目立たない存在であると思うが、人が移住・定住するにあたって外すことのできないところをしっかりと抑えて取り組んでいかれていると感じる。
安心・安全で、恵まれた自然環境と質の高い都市機能のどちらも享受できる「住みやすさ」に磨きをかけ、国内外に開かれた活発な交流を通じて新たな都市の魅力を創造・発信し、「桃太郎のまち岡山」が今後実現されることと思います。