個人質問が終わりました

令和5年12月6日(水)

今回はこれまで疑問に思っている公共施設循環バス(ぐるりん号)の問題と少子高齢化から来る問題を抱えている2つのテーマについて質問しました

1.防災教育について 1.これまでの取組みと本市中学生に今後期待すること
きっかけは東京都荒川区の中学生の防災部の記事を見つけたことでした。
本市でも避難所運営マニュアル作りや避難訓練に中学生の関りを持ち始めてくれ、災害時には立派に活躍してくれている姿を見て、是非とも防災部を本市でも作れないかと言う提案をすることが目的でした。しかしながら今の防災教育を通じて、またインターナショナルセーフスクールの取り組みを通じて主体的に動ける訓練が出来つつあり、また母校の中学校では防災をテーマに、各中学校にある「人権サークル」が活動をしている中で、先日の中学校フェスタで生き生きと活躍している姿を見て、ひょっとしたら本市の中学生の方が進んでいるのかも、と思ったりしたほどでした。
まだ全中学校に広まっていないので、それを是非広めてもらって、災害時には中学生が活躍して貰える環境を作ってもらうことをお願いしました。
視察先の荒川区は東日本大震災の被災地との交流を毎年持っており、その点については本市も出来たらもっと意識が高まると感じました。
「助けられる人から助ける人に」これは私がかつて避難所運営に関わった時に実感したこと。
これは共通のコンセプトでした。
冒頭あいさつの時に荒川区議会議長さんが言っておられたのは、「助けられる大きなこどもではなく、助ける小さな大人への転換」が必要とのことでした。
目から鱗が落ちる一言でした。
本市も中学生がこれからの防災リーダーとして、また地域のリーダーとして活躍してくれることを期待します。

2.ぐるりん号について 1.2024年問題をどう捉えているか
平成11年度から市民の足として無料で運行している公共施設循環バス。
主に移動手段を持たない高齢者の足として、通院や買い物に利用されている。
数年前には、このぐるりん号の運行について疑問を持ったことから、代替え公共交通を真剣に考え、京丹後市まで視察もしたりしました。
オンデマンドバスが走る地域もちらほら出てきている自治体の情報も仕入れながら、担当課職員に色々と研究もしてもらいました。
結果は完全なるオンデマンドバスへの転換は難しいとのこと。地域の公共交通とのバランスが問題となる、と回答でした。
いったん断念はしましたが、昨今のドライバー不足と2024年問題から本市もドライバーの確保に今後悩むされる時が来るだろうから、今から地元の公共交通を活用して、なおかつ市民が喜び、市にもメリットがあるやり方への転換を図ることを研究しておくように要望しました。
時代の流れによって四半世紀前に始めた住民サービスのやり方が継続していけるとは限らない。
これ以上委託料の増額はありえないし、市外の観光バス会社に高い委託料を払うことよりも、市内の事業者を活用することをもっと意識しなければいけないと思います。
三方良しの施策を展開して貰うことを望みます。

3.総合型地域スポーツクラブについて 1.当該スポーツクラブの現状と今後における本市にとっての必要性について
本市では平成20年に3つのスポーツクラブが創設されました。
国の施策で「競技スポーツ」だけでなく「生涯スポーツ」としてのスポーツあり方もすそ野を広げていかなくてはいかないとの考えから全国の8割近くの自治体で3500を超えるクラブが出来ました。
しかし、15年余りが経つ中で高齢化が進み、クラブの弱体化も進みました。
会費だけでやりくりしているクラブは運営が非常に苦しく、自治体からの施設の指定管理委託を受けていたりしている収入があれば良いようですが、全体から見れば僅かな割合です。
もともと自主的、主体的に活動する団体で、本市でもクラブと市との付き合いはありませんでした。
ここへ来て何とか自治体の支援が必要だと言うことが言われ始め、それを議会で訴えました。
公益性が強い団体がスポーツ行政の一翼を担ってきたことを評価して、高齢化した今の組織を立て直すことは難しいであろうことから、新たに参入したいというところを核として、スポーツ関係団体や周辺の大学とも連携し、市民の健康増進のため松原市のスポーツ行政をしっかりと進めて貰いたいと思います。