令和4年第1回定例会開会 松原市議会

令和4年2月28日(月)午前10時開会
澤井市長から施政方針演説が述べられた。
来年度の市政を進める上での方針を3つの分野に分けて市民に向けて発信されました。

これまでの取組みの継続や新たに取り組んでいくことなどが記載されていますが、あらゆる市民サービスの向上を図っていくことは簡単な事ではありません。
誰でもできる事ではなく、強いリーダーシップが必要であると共に、それを実行できる財源もまた必要であります。
これまでの行財政改革から生み出した財源を基に様々な施策を展開されてきて、行政マン上がりでは出来ない首長の成果を発揮されていると思います。

ただ、私が懸念するのは長い目で見て松原市という自治体が安定的に運営出来ていけるのかといった点において、収支の見通しを出せていない現状で、
予算に関して是とするか非とするか判断が難しいということである。
確かに近年、農地が宅地化され企業が来たことにより固定資産税収が上がり、雇用も生まれることは大変喜ばしいことである。
このあたりの成果は今後の収入面では明るい材料になることは間違いが無いと思われる。
ただし、その税収を得るまでに市としても、例えばセブンパーク天美の土地区画整理事業に10億円を超える多額の税金(内約1億6千万円は国費)を投入してきたことも事実。また新堂4丁目のまちづくりも3億2千2百万円(内5千万円強が国費)の税金が投入され、土地区画整理事業が行われた。従って、何年かけて回収できるかというところであるが、そのあたりの事はつい忘れられてしまう。
実際のプラスはそれを回収してからになることを忘れてはならない。

松原市は市街化調整区域が市域の約20%ほど残っている自治体であり、これまでは都市近郊農業が比較的さかんに行われて来たとも言える。
しかし、どの産業も後継者不足という問題を抱える中で第1次産業である農業も同じことが言え、ようやく土地活用をして子孫に家賃収入を残そうという発想が生まれてきたことにより、開発が一気に進むタイミングが訪れた。
市域は平坦な地形で高速道路の結節点であり、東西南北に移動しやすい環境にあるため企業が立地するには良い条件だと考えられる。
しかし、市有地が少ないので民間の土地を一段で活用するとなると地権者の同意に時間がかかり、それをまとめることが時間がかかり困難なことから敬遠されてきたと言っても大きく間違いではないだろう。
市街化調整区域を先ずは地区計画をうって開発が進み、市街化区域に編入されることによって大きな税収アップにつながれば、しばらくは安泰であるかのように思うが、問題なのは少子高齢化の波が既に押し寄せていることにある。
堺市美原区にも今秋オープン予定の大型ショッピングモールが着々と建設を進めており、限られた購買力の奪い合いとなる。
計画通りの収益が上がるかどうかは経済が右肩上がりの時でないと予想はしにくい。

従って、いくら税収が上がる要素があるとしても、今の間から堅実な財政運営をしていかないと、使える分をそのまま使っていると取り返しのつかない事態に陥ってしまう。
その懸念から今回の代表質問では以前から訴えていた収支の見通しを示すべきであると再度提案してみるつもりである。
本市には人口一人当たりの公共施設の延べ床面積が決して広くはないものの、多くの施設は老朽化が進んでおり、今後の予防保全からくる長寿命化対策が欠かせない。これまでの修繕が後手後手になってきているやり方を事前に対応しなくては経費が抑えられないことから、早期発見早期対応が求められる。結果、計画的な修繕をしようとすると見通しが立っていなければ無理な話である。

良く知る財政経験者がいなくなる前に作らないと技術継承が出来なくなることも大きな懸念材料である。
行財政改革に財政シミュレーションが合わさってこそ、堅実な運営が行われることに一刻も早く気付いてほしい。

さて、本日は報告第1号一般会計補正予算(第11号)、議案第1号一般会計補正予算(第12号)及び第2号介護保険特別会計補正予算及び第3号下水道事業会計補正予算が先議され、各常任委員会に付託、討論採決の上、本会議で再び討論採決が行われた。
私が所属する総務建設委員会では、マイナンバーカードを活用した転入転出時のワンストップサービスのシステム改修に係る予算に対する是非の議論がなされました。結果的に討論に進み、会派を代表して賛成討論に立ちました。結果、委員会でも本会議でも可決となり年度内に改修作業が行われ、令和5年度から運用開始予定です。内容としては転出時は自治体の窓口に来なくてもマイナポータルから手続きが進められ、そのデータが転入予定先に送られ、事前に書類関係が準備されるとのこと。手続きに係る時間短縮が図られ、負担軽減につながるとされている。
マイナンバーカーの交付率は37.26%。大阪府は都道府県内では高いものの、松原市は府下では低い方の率だとのこと。
必要な時に作ればそれで良いと私は思うが、色んな利便性向上のための取組みをしていれば、いつか必要なことに行き当たり、交付率も上がっていくことだと思う。

採決の結果は全て承認・可決となり、本日の本会議は終了した。次は7日の代表質問が私の出番である。
色々と答弁調整を行ったが、難しい問題に直面している。
準備をしっかりして、代表質問に備えたい。

松原市議会 令和4年第1回定例会 告示日

令和4年第1回定例会が告示されました。

令和4年2月21日(月)午前10時に予算内示会がありました。
議案書が配布され、理事者から補正予算の内容や来年度の主要な事業予算の説明がありました。

今定例会は来年度予算に係る大事な審議が行われますので、しっかり勉強して臨みたいと思います。

提出された議案は下記ファイルをご参照ください。
付議事件(1)付議事件(2)

報告第1号並びに議案第1号から3号までは、議会初日の2月28日に先議されます。
先ずは本会議での議案質疑の後、各常任委員会で審議され討論採決に移り、本会議で再び討論採決が行われ、承認不承認あるいは可決否決が決まります。

議案第4号から第17号までは予算関係、第18号から第24号までは条例関係、第25号は財産処分、第26号は市道路線の認定についてが内容となっています。
これらの議案は本会議初日に議案質疑され、その後予算関連議案は予算特別委員会で、その他条例関係議案等は各常任委員会で審議され、討論採決が行われます。
その結果を受けて、議会最終日予定の3月25日に本会議にて討論採決が行われる流れとなっています。

本会議・委員会の様子についてはインターネット(生配信・録画放送)でもご覧いただけますのでご視聴いただけますよう宜しくお願いします。