2022活動報告(新春号)を発行しました

2022活動報告チラシ(新春号)

今年もあと残すところあと1時間となりました。
皆さんにとって、2021年はどんな年だったでしょうか?

私はコロナに悩まされながらも、地元で地道にかつ懸命に活動されている方々とつながることができた年だと思っています。
野良猫対策というものは人と人が改めて関係を築き直す良いきっかけであると思います。

一人の女性リーダーが自信をもって、同じ活動をされているボランティアさん達を引っ張り、協力し合い、少しずつ住みやすい地域を創っていく。
この地道な活動が今こそ大切であり、全国的に共通するこの問題に果敢に挑戦していることに敬意を払います。

そんな姿を見て、議会として何かできないか、という観点から令和3年第3回定例会で請願を出してもらい、議員全体の協力を得ることが出来ました。
画期的ではなかったかと思います。
市もこれまで以上に啓発周知、更には予算を付けてもらってボランティアさんがやる気をもって活動し、地域がそれを受け入れ自立し、そして松原市が住みよい街へと変わることで市民満足度が上がることに繋がるのだと思います。

小さな一歩も歩みださなくては前に進みません。以前から歩みを進めてきた先人がより前へ進みやすくなるように協力をしていきたいと思います。

「人をつなぎ、次代を創る」

これをモットーに様々な事が前へ進むように2022年も励みたいと思います。

良いと思うことには積極的に関わって頂き、自分事として取り組むことで見える世界が変わってきます。
少しずつのお力で街は大きく変わります。
若い力が今こそ必要です。どうかお力をお貸しください。みんなで松原市を変えていきましょう。

阪神高速14号松原線大規模更新工事(喜連瓜破付近橋梁架替え工事)議会説明会

令和3年12月16日(木)午前11時 301会議室において

阪神高速道路株式会社が来られ、議会への説明をして頂いた。
阪神高速大和川線が開通したことにより、本工事に係る交通規制計画の3つの基本案が検討され、その結果通行止め案が最も優位と判断し、
それに向けた工事が来年6月から始まろうとしている。
そもそもその工事とはどんなものか・・・?

工事の概要  211210pressrelease
料金施策の基本的な考え方 通行止め工事中の料金施策の異本的な考え方
料金施策の内容 料金施策の内容

簡単に説明しますと、供用開始をしてから40年が経過。主要な交差点をまたぐために橋長を長くした。橋桁の中央付近にヒンジ形式の継ぎ目を設ける構造を採用したが、当時は一般的な工法だったが中央ヒンジ部の垂れ下がりが進行し、路面が24cmも大きく沈下した。
解消するための補強を行ったが抜本的な解決に至らず、2021年3月に6号大和川線が開通したこともあり、広域迂回ネットワークが整備されたtことを受けて検討の末長期の健全性・耐久性を確保するために、中央ヒンジ部を有する現在の構造から鋼製の連続橋への架替え工事を実施するとの説明があった。

16日の説明会では数名の議員から質問が出た。交通量調査自体がセブンパーク天美がオープンする前のデータに基づいていることから信ぴょう性がない、迂回をした場合高速料金を同一にする考え方がそもそも合っているのか、工事現場付近の住民説明会を行ったとのことだが松原市民向けにはしないのか、私からは交通量調査をどれくらいの頻度で行い、それに応じた対策を迅速に行うのか、といった意見が出た。
三宅インターから高速に乗れなくなることで、高速道路に沿った内環状線が渋滞することは予想できる。また、喜連瓜破から乗るか駒川から乗るかにしても下道の渋滞が懸念される。
阪神高速大和川線や西名阪道路から近畿道を利用して極力迂回するように周知啓発を進めるとのことであるが、どれくらい交通渋滞が起きるかは予測しがたい。
交通影響予測結果に基づくと、「一般道路への交通影響では、一定程度、分散利用が図られており、通行止め区間近傍の一般街路における旅行時間の試算結果からは平常の旅行時間よりも増加が約10分以内である」と予測されるとあるが、迂回することによるCO2排出量は増大する。
松原線だけを利用するドライバーは街路にて迂回せざるを得ないため、一般街路には高速道路からの転換による交通量増加が予測される。
この一般街路への交通影響を軽減するため、交通分散化を目的としたう回路案内等を検討するとしている。
是非ともしっかり周知をお願いしたいものである。

阪神高速14号線は松原市民にとっては市内へ向かうとても重要な高速道路である。
約3年の間一部区間終日通行止めというにわかに信じがたい工法をしなければならないほど、切羽詰まっているのは理解できる。
長寿命化計画を推進し、大事故が起こらないように安全対策を進め、着実な工事を実施してもらわなければなりません。

個人質問を行いました

令和3年12月6日(月)午後1時半ごろ

今回は以下のような質問内容で質問席に立ちました。
  1.地域猫対策について
  2.天美のまちづくりについて
  3.発達支援について
  4.政策手法について

1.地域猫対策について
 1.請願が採択されたことを踏まえた市の考え方と今後の方向性

第3回定例会にて請願「人と猫が共生する社会の実現に向けた公的支援について」が採択され、それを受けての市の考え方と今後の支援の方向性を尋ねました。現在、担当部署から予算要求をしてもらっていますが、議会では経過について聞けないので今後の対応をどうしていくのかをお聞きしました。
従来から野良猫に関する苦情については、環境予防課が窓口になっていました。ただ、ボランティアさんとの連携が不十分であったことから、なかなか住環境の改善に至らなかったところですが、ボランティアさんのTNR(捕獲・不妊手術・元の場所に戻す)活動に関しての認知が徐々に進むにつれ、ボランティアさんに頼る比重が強くなってきているように感じます。
ただそれでも地域住民の理解はまだまだであり、定時定点のきちんとしたエサやりに対しての厳しい苦情があります。
無償の上自腹を切ってまでかわいそうな猫を減らし、地域のためにと頑張っておられるにもかかわらず、それを守る環境が整っていなかったためボランティアさんが活動しやすい環境を構築することが私の役目と感じ、ボランティアさんが請願を出し、野良猫対策に対する環境の改善につなげていく提案をしました。
市は、ボランティアさんが現状苦しんでいる声を上げることで理解を示してくれ、「ボランティアの方々が活動を行うに際して地域猫活動への理解が得られず、合意形成が得られない大変さや活動のしづらさなどの課題が見えてきたことから、ボランティアの活動が円滑に行われるよう支援する必要があるでないかと認識した」との回答を担当部長より得ました。結果、大阪府との行政による協働の仕組みづくりを作っていくとの説明もあり、今後の行政の役割に期待が持てます。

2.天美のまちづくりについて
 1.地域活性化包括連携協定の中身と今後期待すること
2.セブンパーク天美がもたらす地元経済への影響や商業振興をどう考えているか

計画されてから長年かかってオープンした「セブンパーク天美」。
11月10日のプレオープンから17日のグランドオープンを経て、多くの来店者が市内外から訪れています。
松原市では初めての大型ショッピングモールの出店とあり、今後の地域経済にもたらす影響に大いに期待できるところですが、先ずは11月13日に松原市と(株)セブン&アイ・クリエイトリンク、(株)セブン‐イレブン・ジャパンとで締結された「地域活性化包括連携」の中身と今度期待することを尋ねました。9分野に渡って具体的な事業を進めていく予定で、既に始まっているものもあります。ただ、今回私が心配する中では、当時イトーヨーカ堂がアリオを出店計画することで進んでいた際には、地元商店街との連携が提案書の中に書かれていましたが、出店者が変わり、このオープン時にはむしろ地元商店街にあったお店が数店、セブンパークに移転したこともあってその空き店舗が残る現状をみて不安に感じ、質問をしました。
松原市を発信することには大変メリットがあると感じますが、市内の商業振興に関してひずみを生じるようなやり方では、駅前の賑わいを失い、結果的にセブンパークにも降りかかってくるのではないかと思います。従って、駅前商店街との一体性をしっかりと取って広い地域での活性化を図ってもらうことを要望しました。

3.地元の生活道路の安全対策の強化について

セブンパーク天美がオープンしてから間違いなく週末の交通量が増えています。
松原市は高速道路の結節点であることから、東西南北から車での多くの来店者が来られています。
しかしながら、高速道路を利用しない車両は渋滞回避のため生活道路に入ってきます。
決して松原市内の道路は十分な幅ではなく、日常利用している人でないと離合がうまくいかない場所もあり、なおかつ通学路と重なっており、安全対策の強化を訴えました。大型店が出店する際には、大規模小売店舗立地法には交通渋滞が周辺環境に悪影響を与えないように十分警察と協議することが義務付けられています。まだまだ、そのあたりの指導協議が不足しているように思われます。市からは国道府道に車を回すように交通整理員の配置や来店ルートの更なる啓発活動を求めていくと回答がありました。それに合わせて、普段の交通量が多く、明治橋病院前交差点が非常に渋滞を招き、その回避の車両が生活道路に侵入していることが想像できることから、早期の交差点改良を求めました。

3.発達支援について
 1.家庭・教育・福祉の連携の必要性について

知人女性のお孫さん二人が発達障害を抱え、その子たちの親御さんも十分に子育てができない状況の為、そのおばあさんが本当に困っておられる状況に遭遇しました。放課後等デイサービス(以下、放デイ)を利用されながら、地元小学校の支援学級でも学んでいたところ、ある日友達の何気なく配慮の無い言葉に心が傷つき、5年生の3学期から学校を休むことが増えました。その学校の方針では、出来るだけ登校を促すために学校を休む時は放デイに行ってはいけないことになっているらしく、卒業前の男の子は家で養育が十分にできないお母さんと家で過ごすことが多いとのことでした。
お母さんの養育が十分でないということで、食事を作れず、栄養不足が心配されている、一種虐待案件に取り上げられてもおかしくなく、学校現場も保護が必要だと感じているにも関わらず、外へ出かけることに制限をかけるやり方は到底理解できません。そのあたりの認識を福祉部長と学校教育部長に問いました。要保護児童地域対策協議会や地域自立支援協議会において専門部会を設け、ケース会議にかけているとのことですが、こういった虐待案件は日々変化のあるものであり、会議の中で対応しているだけでは間に合いません。学校現場も福祉と家庭との連携をとるためにコーディネートする人、つまり3者をつなげ、間になって寄り添った支援が出来る人が必要だと訴えました。
福祉部では「環境は整っており、現有体制で対応していく」との回答でしたが、出来ればそれに越したことはないが、ネットワークからこぼれ落ちる人が出ないようにする必要があると再度訴えました。各々が自分のやり方に固執して柔軟な対応を取らないことで誤ったその代償は子どもにいき、取り返しのつかないことになってしまうことを関わっている全ての人が理解しなくてはなりません。
更なる発達支援充実に向け、市に訴え続けてまいります。

4.政策手法について
 1.行政課題に対するナッジの有効活用について

「ナッジ」とは、英語で「そっと後押しする」という意味です。
最近、この行動科学の知見であるナッジを活用して、人々が自分自身にとってより良い選択を自発的にとれるように手助けする手法を効果的に運用する自治体が増えています。松原市でも事故の注意を促す路面表示の設置を行ったり、特定健診や特定保健指導の受診につなげる為に活用し、どれだけ効果があったのかきちんと検証できているのか分かりませんが、実際に多少なりとも効果を感じているようです。
ナッジを活用する理由として3つ挙げられています。
1)費用対効果が高いこと
2)適切なデータの集計と分析で政策の効果を検証する「EBPM」の考え方と親和性が高いこと。
3)ナッジは楽しいこと。

成功事例は様々ありますが、代表的なところでは、たばこのポイ捨てを減らすために吸い殻で投票できるように二つに仕切られた吸い殻入れを活用したとか、ごみ箱の上にバスケットゴールを設置するとか、犬の糞の放置に悩んだ住民が、確認した日付や時刻を黄色のチョークで丸で囲って記入し続けて効果を出したりとか、あるいは大腸がん検診受診率向上に検診を受けない人には来年検査キットは送れません。などと言った文言を入れたことにより効果が出たなど、行動に選択の自由を残し、経済的インセンティブだけで動かすのでもなく、人々の行動を予測可能な形で変えるといったことがナッジの意義と言えるでしょう。人が意思決定し、選択する際の「環境」をデザインし、それにより「行動」をもデザインすることが求められ、効果をきちんと評価意志、エビデンスに基づく政策立案を実施して透明性を高め、説明責任を果たすことが重要です。
本市でも、若い職員の柔軟な発想を取り入れ、楽しく働き甲斐のある職場づくりにナッジを活用してはどうかと提案しました。