令和5年2月8日(火)午前11時
本日は特別支援コーディネーターの妻とぽっぽえん内で発達障がい児等支援事業「手をつなGO」を受託している大阪府障害者福祉事業団の職員さんと市職員である「ぽっぽえん」の所長さんにお話を伺いました。
貴重なお時間を割いていただき大変感謝申し上げます。
また、この視察には大阪狭山市の松井康祐議員にお口添えを頂きました。
ありがとうございました。

こちらでは市内在住で下記の制限を設けた中で、療育支援と相談支援が行われています。
●療育 ➡ 小学校3年生までの子どもと保護者
保護者同伴で隔週1回、1年間継続して通うことが条件とされています。
●相談 ➡ 中学校3年生までの保護者及びその子どもの関係者

こちらでは有資格者の2名の職員さんが常駐され、親と子どもに対応しておられるとのこと。
発達支援が必要な子どもに対し、より豊かで幸せに暮らし、自尊心を持って自立した生活が出来るよう、保護者や関係機関と協力しながら、子どもの特性に合わせた療育支援を目的とされ、毎年20名を枠として実施されています。今年度は16名が通っているそうですが、支援が必要な子どもが増えている一方、親が共働き等で通うことが出来ないこともあると聴きました。現実的なところではあるものの支援を受けるにはタイミングと言うものがあるので何とか早い段階で支援を受けさせてあげてほしいと願うばかりです。

また年2回は通所の子どもが通う学校園に見学に訪れ、そこでの様子を把握して親に報告したりといった業務も行っておられます。
やはり個別での支援が集団の中でどう生かされているかを確認することは非常に大事なことです。
また児童発達支援事業所や放課後等デイサービスからの希望でお互いに支援方法の共有、また改善をすることでより的確な療育が可能となっています。

以上のように、色々と質問をさせて頂き丁寧にお答え頂いた後、子どもさんがおられない時間帯でしたが、様々なカードなどを使われて具体的な療育内容を見せて頂き、約2時間に及ぶ視察にお付き合いいただきました。
特別支援コーディネーターの妻も近年児童発達支援に関わっていますが、関わり方について新たな発見も多く、とても参考になったようでした。
ちょっとした工夫で困り感の解消に繋がると共に、定型発達の子ども達にも更にやさしい保育や教育が可能となります。インクルーシブな社会の実現が求められています。
障がい児保育・教育は何も発達に遅れがあったり特性がある子ども達だけに有効なものではありません。
個別療育主体でされているこの支援事業は本市では取り組んでいないだけに、民間の支援事業所との連携が取れるという意味でもとても必要な支援だと思います。
また、全てではないにしても世間で言われているように民間が行っている集団療育だけではじっくりそのこの特性に応じた療育が施されず、ただ楽しんで行っていることに親としては安心して、結果、発達が伸びていない、なんてことにならないためにも、的確な個別と集団の療育のバランスと連携、更には保護者の関わりが必要です。
「手をつなGO」では受給者証が要らなく誰でも利用できます。
特に一人目のお子さんの成長が分からなくて気になる親御さんにとっては併設の子育て支援センターを利用しながら、気になる発達のことも相談出来ることから本施設の存在は心強いものだと思います。
児童発達支援センターの立地はやはり松原市にも必要であるのは信じて止みませんが、出来るところから取り組んで、それこそ誰ひとりとして取り残さない療育を本市でも実施して頂きたいものです。
今後も継続して働きかけてまいります。