11月7日(火)午前10時~11時30分
東京都荒川区 区役所5階にて
「防災部の取組について」

視察二日目は東京都荒川区を訪れました。
中学生が防災に関わっていることに大変興味を持ち、今回の視察のテーマに採用頂きました。
本市では、松原防災士会が主となって、各関係団体と協力の下、市危機管理課の並々ならぬご尽力で市内小中学校22校全てで避難所運営マニュアルを策定しています。作ったマニュアルは防災訓練の際に見直すことをしているのですが、一部中学校で生徒が訓練に関与したことから、防災部創設と言う荒川区の取組に惹かれました。
南千住第二中学校のレスキュー部創設がきっかけとなり、区内全ての区立中学校に防災部が広がりました。

「助けられる側から助ける側に・・・」

この考え方は私が2019年10月末に台風21号が大阪を襲った際、もう少しで大和川が氾濫する一歩手前まで水位が上がり、避難勧告が出された時、避難所に居合わせた経験からそういう考え方を抱いたのでした。
それを基に防災士資格取得の補助制度を市に求め、市長が快諾。
それが松原防災士会の始まりとなります。
助ける側の人を増やさなければ、避難所は運営できないのです。
それを当時、私は骨身にしみました。

8年前、荒川区長も同じような思いで、防災部を全校に広めたとお聴きしまいた。
部創設後、他のクラブと兼務して入部できる環境の下全校生徒の約1割の生徒達が地域、消防団、自主防災組織などとの関りの中で知識や経験を積み、自助・共助を実践されています。
ジュニア防災検定も受け、90~95%の割合で合格しているとのこと。
この活動を通して中学生は人との接し方を学んだり、顔の見える関係を築いたりと、防災というテーマだけでなく、中学生自身が成長する中でとても大切なものを身に付けて行っているようです。

私が最も気になっていた、防災部出身の子達がどういう進路を辿っているかということ。
そこは荒川区さんも中学校を卒業すると関わりが持てなくなり、しっかりとした情報を掴めてないと説明されていて、とても残念でした。
こういう場合は、その検証方法を先に見据えて考えておいた方が良いのだと思いました。

その後、各議員からも種々質問が飛び、有意義な視察となりました。

お時間いただいた荒川区の皆さん、ありがとうございました。