11月6日(月)午後2時~3時40分
東京都葛飾区 区議会棟にて
「民間の屋内プールを活用した水泳指導について」

令和4年第4回定例会にて「学校プールの今後の利用方針」について個人質問を行った。
学校の廃校の数を上回る学校プールの廃止のニュースを見たことがきっかけであった。

昨今の気象状況により、計画的にプールの授業がしにくくなった現状があり、屋内温水プールを利用する学校が増えてきている。
さらには老朽化による施設の更新、先生の働き方改革などが背景にある。
葛飾区では二つの総合スポーツセンターに10の民間施設(スイミングスクール)を活用し、予想以上に早いペースで屋内プール使用へと移行が進んでいる。
アンケートを実施しても先生、児童の殆どが屋内プール利用を良としている。
試算では1施設当たり2億数千万円かかり、現行とランニングコストを比較しても老朽化したプールを建て替えることは全ての面において
選択肢から外れることが容易に判断できる。
また、行財政改革の一環としても進めるべきだと私は以前から主張している。
学校給食の無償化が本格的に市単費で続けていくには財源がここで生まれると考える。

担当課長さんから資料に基づいて説明を頂き、私が考えた事前質問にもお答えいただいた上で各自から様々な側面から質問が出た。
私は最初に手をあげ、先ずは受け皿となる民間施設は快く受けてもらえたのかについてを伺った。
基本的に休館日を活用しているので施設側としてはかち合うことはなく、売り上げにも貢献しており、問題はないとのこと。
また、昔よりも水泳授業数が減っている中では泳げない子が増えてきていると予想されるが、インストラクターにグループ分け指導を受けられることで泳げる子が増えてきたのではないかと言う質問に対しては、やはり楽しく水泳が出来ることで自信がつき、上達するこが増える傾向にあり、また、見学をした保護者からも好評を得ているとのこと。

全ての学校が進めていくには受け皿に限界があるが、今後2箇所、学校授業を優先する施設を建設する予定だと言う。
議会からは民間に任せていては持続可能性の担保がとれないのでは?と懸念する声も出ているそうだが、そのあたりは受け皿となっている民間施設と調整していくことや新建設の施設を活用することで継続性が保てるとしている。

また一方、使わなくなった学校プールについても今後長期間放置も出来ないことから、これから費用対効果を鑑み、学校現場と財政当局と相談しながら、跡地利用についても消防水利を損なわないようにして進めていくとのこと。

事前に葛飾区が作成された資料で勉強していったが、現場で直接やり取りをすることで、やはり屋内温水プールを活用することに圧倒的な有利性は働いていると感じた。
問題は松原市に民間施設が一つしか無いというところ。
学校授業を優先できる施設を建設できれば、その問題は解決できるはずである。
公立15小学校のプールの建て替え問題がいずれ出てくるのであれば、早めに方針を立てるべきであると、今後も行政へ働きかけていくつもりである。